蓄音機/機械式再生
最終更新 2012年 4月28日
取り扱いと注意   動作原理/サウンドボックス
各部名称   動作原理/機械
サボテン針でも作ろうか!?   動作原理/ホーン
コラム / 蓄音機か?蓄音器か?  アナログレコード再生のインサイドフォース
SP盤とレコードの歴史
トップ画像
アンプによる電気増幅が行われる前、オーディオの原点として機械的に増幅するのみで音を出す蓄音機の全盛期がありました。聴いたことがないとなかなか説明しづらいのですが、よく調整された蓄音機の音はその音量と共に大概の人をびっくりさせるに十分な資質を持っています。最近はアナログ再生の元祖とも言えるそんな蓄音機によるSP盤の機械式再生に先祖返り。

「蓄音機なんてオーディオかよ〜」なんて思ってるあなた、それは「井の中の蛙大海を知らず」と言うものですよ! 1950年代以前、当時録音のジャズやボーカルSP盤を蓄音機で聴かずして(原点を知らずして)オーディオを語る事なかれ! 故きを温ねて新しきを知る・・・・なんてね(^_^)v

そりゃね、周波数特性が・・・ダイナミックレンジが雑音が・・・おまけにワウがなんて言いだしたら現代オーディオとは比較になりません。そもそもそう言うレベルの話しをしているのでもありません。ただ、一昔前のアナログプレーヤ以上に、って言うか比較にならないほど激しく、どこかちょっと弄ると大きく音が変わっちゃう世界はデジタルでは逆立ちしても味わえません。だって、電気使ってないんだから・・・・機械的設定なんていくらでも・・・・^^;
これは、「いじくりマニア?!」には狂気への第一歩間違いなし!!
 
オーディオで言えばスピーカにフロア型、ブックシェルフ型などと呼び方があるように、蓄音機にもフロア型、卓上型、ポータブル型などと言う呼び方があります。これはスピーカと同じくあまり厳密な基準がある訳ではなく、単に大きさや設置方法を指すくらいのアバウトなもの。まあ、一応の違いを言えばだいたい下記のようになるでしょう。
フロア型 床置きの、多くは4本足付き筐体で、家具調の大きな蓄音機です。
ハイエンド機に相当し、価格も数10万から上は1000万以上なんてのも・・・・^^;
大きな筐体は大音量や低音再生能力に長け、装飾の豪華さを競ったような機種も多い。現代ではどちらかと言えば希少価値や所有感を満足させる意味合いが強いでしょう。
昔はその大音量によりダンスホールなど業務用としても使用されたようです。有名なEMGなどの特大ラッパ機種も、種類としてはこちらに入れていいでしょう。
但し、フロア型の中にはレコード棚と一体化しただけの機種も多く、それらは見かけだけ大きくても蓄音機本体に関しては実質的に卓上型とかわりありません。むしろホーン開口部が床から離れるため、低中音の量感については床置きした卓上型より劣る場合が多くあります。
卓上型 床置きまたは台上などに置いて聴くタイプで、ポータブル型と共にもっとも普通に見られます。
機種や程度に大きく依存しますが、店売りで概ね数万円〜数100万円程度まで。
一般に蓄音機として思い浮かべるイメージに最も近いラッパ付きは初期の製品で、やがて筐体内にホーンを内蔵した機種へと替わっていきます。
ラッパ付きはこれぞ蓄音機!という姿が一般に思い浮かべるイメージと一致しカッコイイのですが、実はそのイメージに反し音はイマイチです。薄い金属板によるホーン鳴りや、バッフルのない三次元空間にポツンと開いたラッパにより低音が不自然にカットオフされることがあります。サウンドボックス(プレーヤで言うカートリッジ)からの不必要な雑音が直接聞こえてしまうのもマイナス点。
やがてホーンが筐体内に内蔵されるようになり、上蓋を閉めることにより不必要な雑音が遮断されるようになります。更に、ホーン自身のダンプもあれこれ可能となり、初期のU字型をした単純な折り返しホーンから、リエントラントホーン等の折り曲げによる高級機にまで発展しました。それら格段に向上した音質・音量により蓄音機黄金時代を迎えることとなります。
ポータブル型 トランク型で取っ手が付き、多くは数枚のレコードと共に持ち運び可能なタイプです。
こちらも機種や程度に大きく依存しますが、店売りで概ね数万円〜50万円程度まで。
台上などに置き蓋を開けた状態で聴くのが一般的で、多くはその蓋もホーンの延長として利用しています。良く調整されたポータブル機は卓上型に賢とも劣らない立派な音を響かせ、姿・形からは想像できないその意外な大音量にもびっくりすることでしょう。
その他 ポータブル型より更に小さなポケッタブルタイプ、子供用のおもちゃ蓄音器などあります。前者はカチャカチャ組み立てて聴くのですが、パッと見ホントにおもちゃと間違えそう。しかし、メカ的なおもしろさもありマニアックな人気があります。
いずれも希少性が高く、価格は一般的なポータブル型以上となるものがほとんど。数10万単位となるものも稀ではありません。
音はサウンドボックスそのままやお愛想程度のホーンが付くもので、見た目程度と思っていいでしょう。
この項では円筒形ドラムによるエジソン式(シリンダー式/ロウ管式)蓄音機はソフトも限られ一般的でないため除きます。
また、蓄音機初期にあった縦振動レコードによる蓄音機も同様の理由で省くこととし、電気蓄音機(電蓄)も電気増幅があるため対象外としています。
 
下の画像をクリックして各詳細ページへお進み下さい。
 
卓上型
Victor/J1-71
Victor/J1-71
NIPPONOPHONE/EUFON 1号
NIPPONOPHONE/ユーホン1号
ANKER AMATI
ANKER AMATI
Columbia/No.115
Columbia/No.115
Victor/VV1-90改
Victor/VV1-90改
 
ポータブル型
Columbia/G-208
Columbia/G-208
Columbia/No.212
Columbia/No.212
HMV 101
HMV/Model 101
 
サウンドボックス
VICTOR ORTHOPHONIC
VICTOR ORTHOPHONIC
 
 
この項では現有機の中からレストア経過と共に順不同で紹介していきます。
あまり高級機というものはありませんので、その分手頃な価格で手に入るものばかりです。特にコロンビアのポータブル機は良く出回っていて、CP(コスト/パフォーマンス)の高いお奨め機種が多くあります。まず1台というならピッタリではないでしょうか。

尚、入手時の状態は様々でしたが、筆者の持つ蓄音機はいずれもジャンクから自身でレストアしたものです。可能な限りオリジナルを残しながらもネジ類など紛失部品は手に入る範囲で交換し、ゴム類など使用不能部品は市販の板ゴムを加工した自作部品でもあります。あくまでレストア品ですので、いわゆる店売りの商品とは細部で異なる個所もあります。
 
 
注記)

本項及び蓄音機関連項すべてにおいて、その記述内容や画像・挿図には一般論の他、特にことわりなく筆者の個人的見解も含まれています。固有名詞・専門用語等もその意味を損なわない範囲で、現代語に置き換えてるところもあります(ホゾ穴=軸受け、トンボ=カンチレバー等々)。よって、蓄音機の常識や表現内容など、必ずしも一般的見解と一致するとは限りません。またレストア時の一部不足部品等では手作り部分を含みます。更に個人名の敬称、企業・店舗名等は多くが一般名として正式名等は略しておりますのでご了承下さい。
尚、明らかな間違いなど発見しましたら、お手数ですがその旨ご連絡いただけますとうれしく思います。
 
新規追加 2008年 2月 8日
 
GTR-ASバナー 姉妹サイトです!
蓄音機・時計などゼンマイ動力の機械、味わい深い真空管機器、機械式カメラ、ガラス&ランプ器具など格安通販!
 
HOME